アナタしかミエナイ 後編 無事に朝食もすませ、のんびり二人で新聞を眺めている。 二人で、と言うか、三蔵が眺めているのだが。 悟空は三蔵の背中に張り付いている。新聞を見ないと死ぬ、と言う三蔵のお世話をする為に、手が自由にならない三蔵の代わりに新聞を持っているのだ。しかも初めは三蔵の前に陣取って新聞を開いたが、見にくいと抗議されて後ろに回る事になった。 三蔵の方が身体が大きいので、その格好は必然的に背中に張り付く形となる。 まあ、目的は違うが抱き締めているのと変わりないので、これはこれでオッケーだ。 三蔵公認で長時間抱き締めていられるなんて滅多に無い事なので、無意識に抱き締める腕が強くなる。それが気になったのか、三蔵が身体を不自然に捩った。 「あ、ごめん。苦しかった?」 「いや・・・・・」 心なしか、三蔵が声を絞っているような気がした。 気にはなったが、三蔵が別に何ともないと言っているのだから、その場は敢えて何も聞かなかった。 しばらく経つと、また三蔵が不自然に身体を動かした。 「三蔵・・・どうかした?」 もぞもぞと身体を動かし、それから観念したように呟いた。 「・・・悟空・・・本当に手錠の鍵持って無えのか?」 「うん。八戒が持ってっちゃったんだけど・・・どうかしたの?」 三蔵ががっくりと肩を落とす。この街は結構広かったし、それに買い物だけが目的ではなく、悟空と三蔵を二人っきりにさせる事も目的の一つなら、まだ暫くは帰って来ないと予想された。 ここまで来たなら仕方ない。三蔵は羞恥心と闘いながら、精一杯の声で呟いた。 「・・・・きてえんだ・・・」 「え?何?三蔵、聞こえない??」 「・・・トイレに行きてえんだよっ!!」 思わず腹に力を入れてしまう。朝起きてから、三蔵はまだ一度も生理現象を消化していなかったのだ。それでも何も食べていなければ逆に我慢出来たかもしれないが、しっかり朝食を食べてしまい、すぐ近くにトイレがあるのに我慢など出来るわけがなかった。 「なーんだ、そんな事か。大きい方?小さい方?」 「・・・・・ち・・・いさい方だ・・・・」 さっさと連れて行け、と催促する。トイレの中にさえ連れていってくれれば、後は自力でなんとかするから、と。 「俺、手伝ってやるよ♪」 「いらん!!」 「でも手が使えないんじゃ持てないだろ?」 「誰が持たせるかー!!」 何を持つか、はご自分で想像頂きたい。 「でも今日は三蔵の世話をするのは俺なんだぜ?下の世話もちゃんとしてあげるよ」 ひょいっと三蔵の身体を持ち上げる。肩に担ぐと腹が圧迫されると思ったので、俗に言うお姫様だっこである。 「放せ、馬鹿猿!!」 人間、言った後で後悔する台詞と言うのはよくあるものである。 この時も、三蔵はこの台詞に後から多いに後悔する事となった。 「あ、じゃあトイレ行かなくてもいいんだ?」 ぽふっと身体がベッドの上に戻される。一瞬三蔵があっけに取られているうちに、悟空は三蔵の腰帯を外しに掛かっていた。 「なっ・・何しやがるっ!!!」 「何って、トイレに行かないんならここでするんだろ?服は脱いだ方がいいよな。三蔵、おしめってどんなもんか知ってる?」 「は?・・そりゃ、手ぬぐいみたいな長い布をだな・・・って、違う!!!」 さくさくと服を脱がす悟空を押しとどめるべく抵抗する。だが、如何せん我慢しながらの戦いなので、あっさりと下を剥かれてしまった。 「さてと♪長い布ってあったかなー♪」 「ふざけんなっ!!」 下半身素っ裸で怒鳴っても、格好は情けないし、ちっとも迫力は無かったが、死活問題を抱えている三蔵にはそんな事を気にしている余裕は無い。 「・・なに?・・三蔵おしめするの嫌??」 「誰がそんなもん付けるか!!!」 「じゃあ、俺が飲んだげる♪」 「は?」 聞き間違いでは無かっただろうか?三蔵はものすごい台詞を聞いたような気がして、自分の耳を疑った。 「・・・猿・・・すまんがよく聞こえなかった・・・何て言ったんだ・・・?」 「だから、俺が三蔵の飲んであげるって♪」 「ふっ・・・ふざけんなーー!!!!!」 今の自分の姿などお構いなしに、足で悟空を蹴り付ける。何発かはヒットしたが、以外に痛いと判断した悟空が反撃に出た。 結局あっさりと両足首を捕まれて、力任せに足を開かされた。 「大人しくしてよ、三蔵」 力で悟空にかなうわけも無く、三蔵は諦めて身体から力を抜く。 いや、どちらかといえば、急に真剣な目つきになった悟空に押された形だ。 「離せ・・・悟空・・・」 こんな朝から、部屋の中は朝日で明るいままで、こんな情けない格好で組み敷かれて。 なんでこんな目に遭わなければならないのだ。 目の前の悟空の真剣な目を見たら、あまりの情けなさに不覚にも涙が滲んできた。 「さんぞー・・・そんなに我慢しなくても、ちゃんと俺がこぼさず全部飲んでやるから・・・な?」 涙の意味を思いっきり誤解した悟空は、ちゅ、と三蔵の目頭に軽くキスをすると、足の付け根に顔を埋めていった。 「ば・・・止めろ、猿・・・!」 そんな事をされれば、間違いなく我慢が効かなくなる。 いやいやをするように腰を捻れば、押さえつけるためにますます足を開かされた。 「三蔵・・・我慢しなくてもいいよ・・・」 ピチゃ、と湿った音を立てて、悟空が三蔵のソレを口に入れる。 「あ・・・」 生暖かい感触が下半身から伝わり、思わず身体が硬直した。 三蔵の腹筋が小刻みに震えている。もう限界なのに、頑張って我慢し続けているのだろう。 旅の最中、何時だったか八戒から、我慢は身体によくないと聞いた事があった。あんまり我慢し過ぎると、何とか言う病気になってしまうのだと。 「だから、したい時は車を止めますので、すぐに言って下さいね」 そう言われた。 悟空は三蔵が病気になってしまわないように、諭すようにソレに舌を絡める。早く三蔵が出してしまえるように、ゆっくりと根本から吸い上げた。 「んんっ・・・離・せ・・」 苦しそうに声を出す。焦りと羞恥と我慢で、うっすらと額に汗が滲む。 涙で目が霞んでいる。それとも脳がおかしくなっているのだろうか。 もう、限界だった。 (以下、三蔵の名誉の為に自主規制) 「離せっ猿っ!!」 三蔵の叫び声を聞いた瞬間、思い切り口にしていたものを吸い上げた。 三蔵のそこから勢いよく液体が流れ込む。 それをごくごくと音を立てて飲み干す悟空の顔を見ながら、三蔵は開放感と屈辱感が混ざり合った表情を真っ赤に染めあげた。 「あ・・・っ・・・」 全身からどっと力が抜ける。それと同時に身体中を痺れるような感覚が走り抜け、三蔵はぶるりと身体を震わせた。 こくん、と最後の一滴まで逃さないように、悟空が喉を鳴らす。 放出が終わってからも、暫くは先端にちゅうちゅうと吸い付いていた。 「あ・・もう、離せ・・」 涙混じりの弱々しい声で訴える。 「すっきりした?」 「したから・・・離せ・・・」 悟空は後始末の為に、まだそこを舐めつくしていた。だが、これ以上されると、いや、もう既に、違う感覚が沸き上がって来てしまう。 完全に脱力してしまった身体で、小さな抵抗を繰り返す。微妙な揺れは、銜えられている所に違う衝撃を与え、自ら煽る形となった。 ぴちゃぴちゃと舐めていた三蔵のソレが口の中で堅くなり、天を扇ぐ。 気が付けば全身を真っ赤に染めて、目を潤ませながら三蔵が自分を誘っていた。 「さんぞー・・・・」 名前を呼べば、無意識だろうが腰をくねらせて悟空を煽る。 その情事の最中でも滅多に見られない姿に、悟空は興奮した。 こんな明るい日の下で、三蔵がさせてくれた事など一度も無い。思わずこんなにはっきりとは二度と見ることが出来ないかもしれない、三蔵の秘部に顔を近づける。 堅く閉ざされたその蕾に舌を差し入れると、その感触を待ちわびたように、三蔵の足が悟空の頭に絡まった。 「うんっ・・離せ・・猿・・っ!」 もはやうわごとのように、離せ、とそれだけを繰り返す。 その言葉とは裏腹に、より強い刺激を求めて、三蔵の足は悟空の顔を引き寄せていた。 「さんぞ・・気持ちいい・・?」 ひくつく入り口を十分な唾液で濡らし、それからそっと指を差し入れる。 ああ、と漏れた三蔵の声に痛みが含まれていない事を確認して、慣らす為に指を埋めて行く。 初めは三蔵の身体を驚かせないように、ゆっくりと抜き差しを繰り返す。それがムズ痒いのか、三蔵は頭をふるふると動かした。 薄い肌は汗でしっとりと濡れていて、三蔵の柔らかい金糸が肌に張り付く。 うっとりとそれを眺めていると、手が疎かになっていたのか、強い深紫の瞳で訴えられた。 再び、滑りをよくする為に蕾に唾液を流し込む。指を増やして抜き差しすると、ぐちゅりと淫猥な音がした。 何度も何度も、丁寧にそこを解する。入り口だけじゃ無くて、内壁も奥の方も。いつの間にか指の本数も激しさも増していて、それすらすんなりと受け止められる頃には、三蔵は無意味な言葉ばかりを吐き出していた。 手が自由にならないせいで、三蔵は声を抑える術を持たない。包み隠す事無く響く三蔵の喘ぎ声に、悟空は満足して自分のズボンに手を掛けた。 と、その時である。 「悟空?ちょっといいですか?入りますよー」 八戒の声だった。買い物が終わり帰って来たのだ。 「わあっ!!ちょっと待った、八戒ー!!」 慌てて扉に駆け寄ると、そっと隙間分だけ戸を開けた。 「な・・・なに?」 悟空がぜいぜいと肩で息をしながら出てきた。その焦りようから中で何が行われているのか、想像がついてしまう。 「すいません、お邪魔だったみたいですね。三蔵が御飯食べてくれたか気になってたんですが・・・。その分だとちゃんと食べてくれたみたいですね♪」 「うん、ありがとな!」 「そうだ。お昼と夜のリクエスト、何かありますか?」 「う〜んと・・・」 戸口でぼそぼそと喋る声が聞こえる。三蔵は朦朧とした頭で声のする方に視線を移動させた。 霞む視界で悟空の姿を捕らえる。好き放題なぶられた身体は恥ずかしいほど疼いて悟空を待ち焦がれている。 さっきまで、あんなに自分の身体にしゃぶりついていたのに、ここまで煽っておいて突然ほっぽりだして行くなんて。 三蔵は、怒りのせいか欲望への衝動か、自由にならない身体を捻って動いていた。 「あ、そうそう。トレーと食器、返して頂けると嬉しいんですが」 「ちょっと待ってて」 悟空が振り向いた瞬間、ドスン、と何かが落ちる音がした。見るとベッドの脇に三蔵が転がっていて、慌てて悟空は三蔵に駆け寄った。 「大丈夫!?三蔵!!」 ぐいと悟空に捕まれた腕から、熱が注ぎ込まれるように熱くなる。 「て・めえ・・・・最後、まで・・世話するって、・・・言ったじゃねえか・・・・・」 もう、欲しくて欲しくて。欲望のまま三蔵は、悟空に懇願していた。 「さ・三蔵っ!!」 慌ててスボンのベルトを外す。その後ろでは八戒が、こそこそとトレーを持って出ていった。 なるべく音を立てないように、こっそりと扉を閉める。その途端、中から普段では絶対に聞けない三蔵の声が漏れ聞こえしてきた。 「・・・・この階全体に、響き渡っちゃってますね・・・」 大きな街の宿屋とはいえ、所詮は宿屋の壁なのだ。 まあ、自分だと勘違いされなければそれでいい。幸いこれから厨房を借りるから、従業員達には自分が目撃される事だろう。 「ま、僕には関係無いですよね♪」 もう一度中を覗いて忠告するなんて、野暮な事をする気はさらさら無い。 「悟浄も待ってるし、昼食の準備でもしますか♪」 ぱたぱたと階段を下りていく。 猪八戒22歳。あくまでマイペースなAB型。流石、一行の母親役をこなしているだけあって、大した事では動じないのであった。 急いで下着も脱ぎ捨てる。三蔵の痴態で大きくなっていた自分のものを、入り口にあてがう。 一気に突き入れたい衝動を抑えてズブズブと進入させると、三蔵の口から歓喜を含んだ声が漏れた。 ゆっくりと揺り動かしながら最奥を目指す。それがじれったいのか、三蔵が急かすように腰を突き出してきた。 「さんぞ・・・動くよ?」 最奥に到達すると、三蔵の腰を掴んで揺さぶる。三蔵は相変わらず床に転がったままで、腰だけが悟空に持ち上げられている辛い体制だ。 後ろに回されたままの手首も、自分の重さと金属の擦れとで痛みを訴える。 「んっ、ご・くうっ・・手ぇ・・いた、い・・んっ!・・」 「あ、ごめん!」 自身を三蔵の中に納めたまま、三蔵の身体をひょいと抱っこして、手でバランスを取れない三蔵の代わりに、背中と頭を支えてやる。 腰を支えていた腕が無くなったせいで、三蔵は慌てて足を悟空の腰に絡ませた。 「あんっ・・」 自分の体重のせいでより深くまで悟空自身が入り込み、甲高い声があがる。 三蔵を抱えたまま悟空はベッドの端に座ると、思う存分下から突き上げた。 決してスプリングの効いたとは言えないベッドはその動きに耐えられず、煩いくらいに軋みまくる。 ベッドの軋みと、三蔵の喘ぎ声と。 悩ましいまでの音色は、八戒の料理が出来上がった後も止まる事は無かった。 後編終了。な・・・長。その割には書き逃げ。どうよ俺?書きたかったんです!!いいわけはしません!!手錠プレイと飲尿プレイと幼児プレイと駅弁(これは失敗☆)がやりたかったんですーー!!!(自主規制の嵐!!) さて、最後はオチで御座います。オチを読む前に要注意!オチは93ちっとも無いかも(汗)!むしろ58かも(爆)!つーかちっともラブってません(死)! それでも最後まで読んでやるわい!っつー男気のある人だけ読んでね♪ それにしても、うちの小猿ちゃんはどうしてもHの最中、「気持ちいい?」って聞かずにはいられないらしい・・・。そんなにテクがアヤシイのだろうか? |
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